関節の異変と自覚症状

私の友人が2人関節リウマチに苦しんでいます。関節リウマチの患者のうちおよそ80%が女性だと言われますが、私の友人2人とも女性で一人は40代、一人は60代で、60代の人は40歳ぐらいのときになったそうです。なぜ女性に関節リウマチが多いのか、それは女性ホルモンと妊娠・出産の影響ではないかと言われます。女性ホルモンにはプロラクチンと呼ばれる乳腺刺激ホルモンやエストロゲンと称される卵胞ホルモンなどは自己免疫反応を高める働きがありますが、妊娠や出産のために男性より免疫機構が複雑なのだそうです。女性ホルモンや免疫機構の複雑さから自己免疫疾患の要素が生まれるからではと言われています。リウマチ性疾患の中で「痛風」は圧倒的に男性が多いです。関節リウマチの自覚症状は先ず手の指の第2関節と第3関節が腫れて物を握ったり絞ったりしにくくなります。足では、朝起きた時立ち上がると、足の裏に違和感があります。指の付け根の関節が腫れて今まで履いていた靴が履けなくなると言った症状が現れます。正座ができない、長時間座っていられないこともあります。微熱が続いたり食欲がなく身体がだるいなどの症状もあり、全身にわたる自覚症状が現れることがあります。でもそれは軽い症状とも言えますから、患者さんはそれほど重大なことと思わない人が多いです。前ぶれのような症状が続くうちに、関節のこわばりを感じだすと、関節リウマチの症状です。

関節リウマチの温泉療法・薬物療法

関節リウマチに対して温泉は効くでしょうか。私の友だちはそもそも温泉で知り合ったのですが、残念ながら一人の人は今は都会に住んでいるので、スポーツクラブの温水プールで歩いているそうです。体重がかからない分、歩けるから良いみたいです。もう一人は温泉がすごく効くと言っています。温泉の効用としては暖めるので鎮痛効果がある、血管が拡張され、血流改善や代謝改善が期待できて痛みが軽減する、温度や圧力それに成分といった総合的効果で自律神経の調整が行われるので良いと言われています。しかしながらリハビリの一種と捉えて、リウマチ自体を治せるものではなく、対症療法と言われるものです。関節リウマチの治療は基礎的療法、薬物療法、手術療法とリハビリを総合的に判断して行うことが大切です。最近、関節リウマチの治療に、薬物療法のような副作用がなくリウマチの進行を抑制したり、腫れや痛みを軽減できるレーザー治療が注目されています。これは低出力レーザーというもので、皮膚に障害を与えない程度の出力で関節リウマチ治療するものです。
眼には絶対照射できません。レーザー治療後に関節の痛みが和らいだと言う患者さんは多いです。薬物療法で免疫異常が改善できて、レーザー療法を施せば、慢性関節リウマチの症状も改善されると期待されています。また市販の漢方入浴剤や、漢方薬、民間療法や健康食品の中にも関節リウマチに効くと言われるものがあります。近年の研究でリウマチの原因である関節軟骨の破壊を起こす物質として「蛋白分解酵素」のマトリックスメタロプロテアーゼ−3(MMP-3)の重要な関与が分かってきています。そのためこのMMP-3物質の組織内の量を測ることでリウマチ鑑別診断ができるようになってきています。

関節リウマチに鍼灸治療・非ステロイド抗炎症薬・手術療法

関節リウマチに鍼灸治療はかなり効果があるようです。脳から痛みを抑制する物質が出て痛みも和らいでくるようです。関節リウマチの痛みなどで緊張しがちの患者さんも緊張が緩んで次第にリラックスしてきます。これは副交感神経が優位になってきて心臓・消化器官また血液の循環が良くなります。つまり鍼灸は、病気の元を断つことはできないけれど患者の自然治癒力を引き出す力があるようです。なお、鍼灸の鍼はとても細くて殆ど痛みを感じません。
関節リウマチの治療に非ステロイド抗炎症薬は効果的です。炎症を抑える上解熱や鎮痛の作用もあり、関節痛や筋肉痛などにもよく使われます。薬を服用してから1〜2時間後には痛みが和らぎ、炎症を抑える効果もあります。ですから、初期症状の関節リウマチや軽度の関節リウマチ患者の場合非ステロイド抗炎症薬で痛みを抑え炎症が治まる場合もあります。しかしながら炎症の進行や広がりを阻止して関節の破壊を止める作用は残念ながらないのですが、痛みを抑えることはできます。そのため抗リウマチ薬と併用することが多いようです。
非ステロイド抗炎症薬は重篤な副作用、腎臓機能障害や胃潰瘍また十二指腸潰瘍などを起こす割合が高いことが分かってきましたので、非ステロイド抗炎症薬は2剤を併用するか1剤だけの場合でも長期間使わないようにしています。また、無症状であっても副作用があるので定期的に血液・尿・便等の検査を受けます。非ステロイド抗炎症薬は飲む薬だけでなく塗り薬もあり、このような外用薬は副作用の心配がないので安心して使えます。
関節リウマチに対する手術療法もあります。関節が破壊される前に患部を取り除く手術、破壊されてしまった関節に対する手術の2通りあって前者は炎症している滑膜を切除することで病気の進行を抑えます。後者は「関節固定術」と人工的に関節を作り直す「人工関節置換術」の2種類あり人工関節置換術が最も多い手術です。手術は、痛みがとれて歩き易くなるので日常生活動作の回復には効果的な方法です。しかしながら、局所療法であることや1回の手術で終わらない場合が多いことや、術後のリハビリをしっかり行わなければいけないなどの問題点があります。

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